音が出ないように?練習
11月末に息子の小学校の音楽会があります。
今はそれにむけて練習の真っ最中です。
とはいえ 協調発達運動障害とディスレクシアのある長男にとって苦難の連続です。
まずはピアニカ
指運びなどグランマに時々おそわることにしました。
とはいえ ピアノがひけない私がほとんどサポート
まず 譜面をみながら弾くことはとっても困難
1、 曲を動画で探して流してメロディーをしっかり叩き込みます
2、 ドレミファで 歌えるように練習(おもに湯船につかりながら)
3、 音をたよりに 体でおぼえるように弾く
順番にやっていかないといけません。
そして 鍵盤と楽譜には ドレミにあわせて色分けしたシールを貼ります。
発表の場では楽譜はみられないけど 試験?があるので
ひとりでも場所を見つけられるように。
リコーダーはもっと大変です。
まず穴をふさげない。
それ以前に左右逆にもってしまう。。
もうこの左右逆は体にしみこんでしまっていてなかなか直せないのです。
(先生 これだけは左右間違えないように最初にみていただきたかった)
まぁ ディスレクシアなのでつねに 頭の中が合わせ鏡状態なので
「左がうえよ」って教えてもらえてもまちがえちゃうよね。
リコーダーもピアニカと同じように曲を教えて
ドレミで言えるようにして
それからでした。
もう耳で音を確認しながら動かす順番を事細かにおしえて
体で覚えさせました。
グランマからリコーダー(学校用 子供と同じ)をかりて
隣で一緒に音を確認しながら吹かせました。
はじめは私の音をまねできないで悔しくて 口にリコーダーの袋を
いっぱいに詰め込む 息子でした
リコーダーの楽譜は
すべてリコーダーの穴を塞ぐ位置がわかるものを切り貼りしてつけてみました。
リコーダー自体にも細工を 感覚が伝わりづらくて穴を塞げないので
穴の周りを木工用ボンドでぐるりと囲んで 膨らませた形にしました。
それでも どうしても穴が塞げません。
苦肉の作ですが
後の穴塞いじゃいました
黒のビニールテープで 指の形?にしてはってあります(見えずらいですが)
塞ぐと同時にビニールにあわせて指をおくと左が上になる持ちかたになります。
ここを塞ぐこと=レの音を出すことを捨てるということ
レは1つの穴しか塞がないので一番困難なんです。
音楽会のリコーダーでやる曲は2曲 ブラックフォールには「レ」が出てこないので「レ」のおとはあきらめることにしました。
でもこの塞ぐことにより 全然出せなかった音がでるようになったのです。。
ブラックフォールは 「ド」「シ」「ラ」でほとんど構成されているのですが
この3音はきちんと出せるようになりました。
のこりの「ソ」は3塞がないといけないので なかなかむずかしい。。
でもなんとか 亀さんのペースですが「ブラックフォール」は全部ふけるようになりました。
ちなみにリコーダーの下にもビニールテープ
これまたみえずらいですが 右での指の角度に合わせて斜めにはりつつ
リコーダーの支えを固定しています(息子はここをすぐ動かしちゃう)
もう一曲の「うんめいだ」は「レ」をぬかして練習。。
まだまだ どれもきちんとはできないけど
まるっきりふけなくて 目に涙をいっぱいに貯めていたのが
すご〜〜くゆっくりだけど 指の動きはだいたい覚えたようです。
ここまでくるのが大変でした。
1日目は「ラ」をきれいに出す練習だけしました。
目標は「ブラックフォール」の最後の「ラ」だけきれいにふけるように
自信がないと空気が弱々しく 指もおぼつかなくて音も出ない。。
スモールステップで音も出るようになりました。
息子は力の加減が感覚的にわかりません。。
真剣なとき 一生懸命な時はこんどは力がつよくなります。
最近漢字の書き取りなんて一生懸命なので穴が開きそうなくらいの筆圧で
何語か書いては手が痛くなって さすってやります。
その加減が難しい。
それはリコーダーも同じ。。。
先日学校にわすれた楽譜とピアニカをとりにいった際 先生に
「こんな方法で これくらいまでできるようになりました
しっかり 「ラ」のおとは穴をふさげばできるんですよ〜
塞いじゃ駄目ですか?」と確認をとったところ
「駄目といっても塞いじゃったんですよね。
それより 音を出さない練習をしてください
息子くんが吹く音につられてみんながまちがえてしまいます」
「漢字の書き取りもそうです
みんなで書き順を言うとき 1人でまちがえた書き順を大きな声で
いっている みんながまちがえてしまいます」
なにもいうことができず
家に帰り悶々として 実家に言ってグランマの前で泣いてしまいました。
「やっと ラの音がだせるようになったのに 悔しい
でも わかるんです 音楽会ですもの みんなのハーモニーが大切だって
仕方がないです。
みんなだって一生懸命練習してるんですものね
強くなく 割れないような 加減で音を出す練習を もっとします。
でも 私には 音を出さないようにしなさい とはいえないです〜〜〜」
多分 本番では息子は1小節しかふけないでしょう。
もうスピードが速過ぎて追いつけないでしょうから
でも最後の「ラ」だけは 強すぎず 弱すぎずきれいな「ラ」でふいておわりたいよね。
グランマに音が出ない練習をお願いしたところ
かなりか細い音でならすことを教えていました
やっぱりそういうことなのかな。。。
わたしと息子の間では みんなと同じように 同じペースで 音楽会でできるようになることは目標にしてません
「ラ」だけでもだしたい。 「1小節だけでもできるようになりたい」
「すごくゆっくりでも全部ふきたい」
家族とグランマの前で 家で 音楽会のようにゆ〜っくりできるのが目標。。
1年生の時の最後 新1年生のために練習した「喜びの歌」をピアニカで
クラスで発表する機会がありました
やっぱり 緊張してはじめの3音でおわりましたが
私たち家族は 息子がすごくゆっくりでも全部弾けるようになったことは知っています。前の晩に 我が家での発表会をしたから
いまでもわたしは「喜びの歌」をきくと涙でいっぱいになります。
音楽会の前の日 わがやの発表会では
しっかり音出してふかせてやりたいとおもいます
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