本気と限界
長男は何度も限界まで頑張ってきたのだろう。
だから卒業文集で本気と限界というタイトルで書いたのだと思う。
たくさん「それでも本気か?」と言われ続けたのだと思う。
一番長男を傷つけたのは私かもしれない。
年長さんの時、なぜ半年経っても名前さえ書けないのかがわからなかった。
「本気で書いているの?」私は何度も言って彼を傷つけたことだろうか?
幸いなことに就学前にディクレシアに気がついて
配慮を求めてきた。 いろいろ乗り越えてこの文集を書くに至った
息子を誇りに思います。
以下転記
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水泳でタイムを計り終わった後に必ず聞かれる言葉「本気か。」僕はいつもこう答える。「本気じゃない。」それに返ってくる言葉は「負け惜しみ。」いつもそうだ。それがいつも心を痛める。
いつもディスレクシアな人は、読み書きで「それでも本気か?」と言われる。しかし、言葉で表現することや理解力、発想力が多いに優れている人もいる。エジソンや坂本龍馬もそうらしい。できないからこその天才にする未来の鍵があるのかもしれない。
僕にとって本気=限界という意味だ。面白いことに人間は「本気だ」と言いつつ自分で設定した目標値。つまり自分で限界を作りがちだ。僕の言う本気=限界は、走ることで言えば光の速さをも超えるということなのかもしれない。人間がそんなことをすれば体が一瞬のうちに砕け散ってしまう。それくらいのことだ。人間は光に満ちている。挑戦する。しかし、だんだんその光に黒く暗幕をかけてそれから出そうとしない。
僕は夢として、何かを誰かに教えたい。教えるなら何でもいい。暗幕を一緒に切り開いてあげたい。それが自分が学ぶことが好きな理由であり、自由な世界におけるベストな答えだと思う。
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コメント
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自己肯定感や自信がにじむ、素晴らしい文章ですね。なかなか書けない文章だと思います。私は、自分の子にちゃんと向き合えているかなぁ…。最近「待つこと」「信じること」をついつい忘れがちになって干渉してしまう自分を反省しています。
投稿: きかんぼ | 2017年1月18日 (水) 11時03分