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2017年12月

合理的配慮とは

ご無沙汰しております。すっかりFACEBOOKしか更新せずほったらかしになりました。
親の会などでも合理的配慮はなんぞや?どうしたらいいの?と相談に乗ることも多いです。やってきたことや配慮についてまとめておきます。

合理的配慮はまずは焦らない。まずは観察。
まずはユニバーサルデザインでできることを探す。家で安心してできるようになってから学校につなげること。子どもの成長意思を慎重に確認しながら進めること。自分の言葉でお願いしたいと言えないものは親が勝手に交渉しないこと。
特性を理解して進めること。
学校とともに作り上げていく気持ちで一緒に試行錯誤していくこと。

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我が子の特性について
息子は学習障害の一種であるディスレクシアがあります。
原因は様々ですが我が子の場合がわかっているところと対応してきた方法です。

◉音韻の伝わりが悪い 「巨峰」を「ほきょう」という。「潜水艦」を「すいせんかん」というなど。
⇦間違い同士を並べて暗記しようとすると毎回同じどっちだっけ?ループに入るので丸っと無視して文章の流れ(熟語)でつかんでいく。

◉随時ではないがアーレンシンドロームが起こる。(漢字の部首が入れ替わる。ゴシックの小さい字が四角い塊にしか見えない。時として部首が動き出して見えるなど。)
⇦本人の解消法としては一度プリントをひっくり返してみないようにして気持ちを落ち着かせたり、違うものをしてまたチャレンジする。まず諦めて拡大コピーやフォントの変換をお願いする(基本母親が自宅のプリンターで拡大コピー。ネットに載っている文章は教科書体や手書きフォントになおして印刷、行間などを調節する)代読する。音声教材を使う(BEAM accessリーディングなど)。ワードで打った文章を太鼓の達人というソフトで読み上げる。グーグルに読ませるなどで対応している。隣の行やふりがなが時としてじゃまになり混ざって見えることがあるので折って隠したり、切り離したり、いらない情報は隠している。

◉体幹が弱い。協調性運動障害がある。(作業療法士の診断あり)そのために、字がぐにゃぐにゃしたり、姿勢が崩れたり、字が時として歪んで見える。常に頭の中が揺れている状態である。そのため感覚刺激を自らして覚醒させようと努力している。今は本人が工夫して減ったが鉛筆を噛んだりするのも、あくびが出てしまうのもそのため。
⇦あくびは失礼に感じる方もいるため、あくび逃しやしてしまった時に一礼して申し訳なさを表現することを教えている。家では円板型のボツボツしたエアークッションやジェリーフィッシュチェアというバルーンボールを固定したものに座り勉強している。またグミを噛んだり、おしゃぶり昆布を噛んだり、氷を噛んで文字通り頭を冷やしたりして刺激自ら加えている。
本人は至って真面目に対応しているつもりなのに気がつかないだけの場合が多くピンクの付箋、ピンクの蛍光ペンは注意喚起のイメージとして伝えたり、トントンと肩をたたいたり、合図するだけで善悪の区別もついているので深く反省してまた取り組む意欲はある。
⇦作図や紙を折る、ハサミなど不器用。製図用コンパス(幅がずれすらい)や金定規など使いやすいものを利用している。長い時間をかけて習得すればいいと思っている。制作する楽しみや学ぶ意欲を優先している。生活に密着した中で教えている。(ボディイメージが弱いため。)

◉光の過敏さがある。蛍光灯の光と暖色系の光が混ざり合うと文字が見えづらい。
⇦印刷状況を変えたり、パソコン画面の角度、部屋の暗さなどを調節している。パソコン用のメガネを使うことも(ブルーカット)

◉漢字が覚えられない。基本は覚えられないものとして捉えている。ワーキングメモリーも言語も正常の検査結果であるが処理速度が低いことによりインプットはできてもアウトプットで出てこない。
⇦深追いはしていない。手書きで漢字の部首一つ一つを思いうかべパズルをする時間があったら学びに使ったほうがいいのでパソコンで文章の中で的確なものをイメージから選びとれればいいにしている。
学校では漢字テストはあるので努力はしているが取れない。自己肯定感を少しでも上げるためと、ディスレクシアの証明のためにも小テストは努力してきている。(努力しないからできないだけじゃないの?漢字を覚えてないから文章がかけないんじゃないの?といわれるため)
⇦五感を使って主に学研の漢字九九など語呂合わせで覚えている。「窓」は「窓にウつったハムに心を奪われた」。「喜ぶ」なら「十粒の豆を口に入れて喜んだ」など。それを朝早く起きて何度も読んで記憶してテストに臨んできた。それにより小学校では50問テストでも9割は取れるようになる。しかし翌日には半分も覚えていない。例文が変わると覚えていない。縦書きで覚えたものを横書きでは出てこない。忘れるのを前提でテストに臨んでる。
何度も書いて覚える。間違えたから何度も書いてこいは手にペンだこを作る、腱鞘炎になるだけで記憶には残らない。イメージや使い方を学ぶことを優先にして最後に3回書けば十分。

◉作文が書けない。
⇦書きたいことが浮かばない。実は書くのが不安で逃げ出したいからいっている場合もあり、そういう時は具体的にイメージしやすいテーマや体験したことを思い出す工夫をしてあげるとイメージが鮮明になりたくさんの文章をパソコンなら打てたりする。
⇦考える、イメージする、口に出して自分の考えを伝える、書き取る、文に打ち込む、漢字に直す、接続詞の直しをする(だけど、だけど、だけど、また、また、また、など同じ接続詞が続く ただし接続詞だけの問題文を解くとよく理解している)
⇦定型発達の子はいっぺんに上記のことをしているが息子は段階を踏む必要がある(処理速度の低さから)段階をふめば作文はかける。
言えないものは書けない。手書きにする場合は一度打ったものを写している。
⇦入試の際に作文を書く場合は多くの場合問題文の事柄からどう感じて書くか?意見を書くか?だったので問題文より拾ってまとめる練習漢字は問題文にあるものは使うことだけを練習した。意見はフォーマットをもとに書く練習をした。

◉英単語が書けない(スペルミスが多発)
⇦漢字と同じ理由。6年より1年間ジョリーフォニックスを入れている。音の粒の把握。音にできることでスペルが書けるものがあるため。
反対にフォニックス読みできないものはある程度捨てている。

◉文章が読めない
⇦アーレンシンドロームがあるため。常にではない。字が小さいと読めないこともあるので辞書は電子辞書を利用。
小学1、2年生の頃の分かち書きの方がぐちゃぐちゃにしか読めなかった。今は漢字をイメージで捉えたり先に教科書の全体像をパラパラめくって入れておいたり、音声教科書を事前に聞いて頭に入れておくことで読みはすんなり読めているように見えるかもしれない。

◉書き⇦大きなマスや太い行間があれば書ける場合もあるが、細いラインだと文字が収まらないのでかえって5行で1文字書いたり2行で一文字書いたりとバランスがとれないとんでもないノートになる。
⇦課題にあったマスのものに書いて提出する。パソコンで打って提出する。ノートを提出する必要がないのなら、ノートを取っても見返すことができないので書くことを諦めて授業中に集中して聞くに徹する。

◉入試テストでの配慮 
 中学入試では配慮入試でチャレンジさせてもらった。
まず5年の夏の説明会で合理的配慮を受けながらチャレンジしたい旨を学校側に伝えた。WISK   URAUS   STRAW   KABC-2 読み書き障害と証明できる検査をすべて出した。(6年の夏)バリアフリーセンターを通して配慮が決まったのが入試1月前を切っていました。行っていた予備校では模試をすべて合理的配慮テストと同じ内容でやってもらったので、やっているうちに裏面に印刷があると読めないなど気付くことができました。

・計算用紙、メモ用紙に関しましては、すべての受検生の問題用紙に<計算用紙・メモ>のページを付けることに。
・問題用紙は18ポイントHGS教科書体、行間 2.0、解答用紙や問題用紙中の表、グラフなどはA4大のものがA3大のものになる倍率で拡大。(サンプルを出してもらい検討して塾の模試で試してみていいサイズを申請。おそらく全国統一一斉テストで拡大問題、答案の実績が評価される)
・個人の別室で、希望個所は試験監督が読み上げ。時間は1.5倍。
読み書き両方に問題があることから1.5倍という時間数が出た。(書きだけなら1.3倍だったみたいです)
・パソコンの導入は許可されなかった。(小学校で授業で使っていたが、テストで使っていたという実績がなかったため)

◉二次障害としての社会性不安障害、広汎性発達障害。
⇦上記の困難さよりどうしてもできなく苦しい思い、できなかった時の恐怖心より。課題を拒否することがある。
⇦せっかく連日漢字テストの勉強をしてきたのに朝になりテストを受けたくないなど。
⇦自分自身の発達特性の理解はしている方だと思いますが、努力してもできなかった辛さのフラッシュバックで体が動かなくなる時もある。

◉パソコン使用に関して
⇦6年よりポメラ導入、3学期よりサーフェス導入。

◉中学生になって 
1年ゴールデンウィーク明けより国語と理科のみノートテイクが許される。
中間期末考査に関しては 拡大コピー 別室 机2個使用(紙が大きいから)
自主学習ノートのパソコン利用を認めてもらう。

ワークの提出も今の所手書きだ。
pdf に書きまっせ7を使って記入する練習を始めた。

テストはいくら口頭では100点取れていても文字は汚く、ひらがな間違えるため点数は低い。家庭教師の先生にテスト前に口頭テストをしてもらい。テスト後にも口頭で聞きながら漢字がもしパソコンで打てたとしたらあっていたであろう点数を出してもらうことで、僕はバカじゃないんだ。わかっているんだ。でなんとか気持ちをつないでいます。読み上げてもらう配慮をしていない。読めないのにどうしているの?散々中学入試に試した読みやすい書体や文字の大きさとは程遠いけどどうしているの?そもそも本当に読めないんです。
解き方を聞いてみた。

まず国語は教科書を暗記しており 問いしか読んでないらしい。英語は読めないので単語のシルエットでこの状況とあのイラストをあの問われ方なら 最後にyのような下に降りる形のものだったはず。リスニングは満点。

理科社会など 漢字や年号、カタカナの形、熟語の全体バランスから 拾い読みして 端から文章を読んでいない。
「どうしてそのような戦いが起こったのでしょうか?」の文字の問われ方なら
「戦い なぜ」と変換。文字の流れとパターンで想像してるらしい。

ひらがなを読む、端から読むことはしない。
形と記号で頭に映像が浮かぶ
それを記述するには、できたら口に出した音を聞いて確認してまた音に出して聞いて文字を思い出す作業が必要だという。とてつもない時間がかかる。読むにも時間がかかる。

英語は家では ディスレクシアフォント
英語以外はUD フォントを使っています。

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